職務は、ジョブ型人事制度の屋台骨。目的や成果責任、期待される事や役割などの職務の詳細が職務記述書です。
職務は、ジョブ型人事制度の屋台骨
ジョブ型人事制度を導入する場合、屋台骨となるのが「職務」です。職務の目的や役割、求められるコンピテンシーやスキル等を詳細に記載したものが「職務記述書」です。職務に対して企業や部門が求めるタスク(課業)を洗い出し、さらにはタスク遂行に求められるスキル定義が重要となります。
職務に対してタスクやスキルを明確化して職務記述書を作成すれば終わりではありません。職務に対する報酬決定、成果責任を明らかにします。その上で職務に対する評価の仕組みを構築する事が重要です。
職務定義のポイント
職務記述書作成時に重要なのは、経営ビジョン・ミッション・バリューやパーパスに基づく戦略、そして部門の役割や目標。これらを遂行する上で求められる職務を定義します。
たまに見られるのが、特定の職務を担う社員をイメージして、その社員の能力やスキルを設定しがちです。しかしあくまで職務記述書は、人は関係なく部門の業務を遂行する上で必要な職務内容です。
職務定義する場合重要なのは、特定の社員や人とは切り離して作成する事です。日本の人事では従来の人を軸とした人材マネジメントが一般的であったので、社員の能力やパフォーマンスを見て職務や仕事を割り当てる傾向があります。この概念の違いをしっかりと持つことが、ジョブ型人事制度導入をスムーズに行う事ができるポイントです。